導入事例インタビュー
日野市様
伴走型パートナーシップで実現する
次世代の教育環境
日野市教育委員会教育部教育指導課 係長 山﨑 鈴樹 氏
導入の背景
―導入の背景や当時の課題を教えてください。
文部科学省から学校のネットワーク環境整備に関する通知が発出され、学校のネットワーク改善が求められている状況でした。また、児童・生徒用の学習者用端末を導入してから5年が経過、さらに同時期に構築したネットワーク面においても見直しの必要性を感じていた時期でもありました。そんな折、J:COMの営業担当者の方からサービスのご案内をいただきました。
実は後で知ったのですが、ご案内いただいた方は営業担当者ではなく技術者の方だったんです。最初は社会人として少し初々しさも感じるような印象でしたが、ネットワークの話になると、非常に知識が豊富で頼りがいがあると感じました。その場で分からない質問があれば持ち帰り、翌日にはしっかりと電話で回答してくれるなど、誠意ある対応がとても好印象でしたね。
「自社の技術に絶対的な自信を持っているのだな」と思わされる様子や姿勢が、今でも鮮明に記憶に残っています。
―具体的に、ネットワークに関する課題について詳しく教えていただけますか?
学校の学習者用端末におけるネットワークの課題として、大きく2つ挙げられます。まず、“①出口の課題”です。これは、各学校からインターネットに出る際の出口に関する問題です。そして次に、“②学校内の機器の課題”です。特に②に関しては、端末導入から5年が経過していたため、極論で言えば、1Gbps対応の機器を10Gbps対応のものに刷新すれば、抜本的な改善ができるのではないかと想像していました。
また、特に校内ネットワークを一括して集約しているL3スイッチなどの機器を重点的に調査対象と捉え、これをしっかり最適化することで校内環境におけるネットワークは大きく改善できるのではと仮説も立てていました。
―残りの出口の課題についてはどのようにお考えだったのでしょうか?
当時の出口は1回線運用で、学校ごとにインターネットへ接続していました。ただ、今後の利用状況を踏まえると、果たして1回線で足りるのか、あるいは1回線で十分に対応できるような構成にするにはどうすれば良いのか、といった検討が必要だと考えていました。さらに、複数回線の導入も選択肢として視野に入れながら、J:COMの技術担当者の方と何度も会議を重ね、具体的な解決策を模索していきました。
今振り返ってみても、J:COMには複数の提案が用意されており、私たち顧客の予算に応じて柔軟に提案をしてもらえたと感じています。当時の課題に対して適切に伴走しながら、一つひとつ解決策を提案してくれたことは、とても安心感に繋がりました。このようなサポートがあったからこそ、ネットワーク環境の改善を前向きに進めることができたと思います。
―導入を決める際に、何社のサービスを比較検討されましたか?
数社検討しました。回線事業者からネットワーク機器を提供する事業者まで、幅広く情報を集めるように努めました。多くの方々に最新情報を提供いただくことで、課題が見えてきますし、今後の方向性が予測でき、改修範囲がみえてきたと思っています。本当に勉強になりましたね。
―弊社のサービスを導入した決め手を教えてください。
提案をしてくださった技術者の方の自信あふれる姿勢が印象的で、誠実な対応に信頼を感じました。また、日野市では平成14年からJ:COMが敷設した地域イントラネットワーク網が現在も運用されており、その管理体制の高さにも信頼がありました。
さらに、J:COMとは学校用ネットワークの改善に向けて何度も会議を重ねることで課題が整理され、私自身の仕様書が確立されていった感覚があります。その打ち合わせの積み重ねが、費用面を含めた提案力の高さにも繋がり、納得して導入を決定しました。
導入後の評価
―導入後のアセスメント結果から得た気づきや成果は?
アセスメントを委託した結果、予想以上に具体的なエビデンスが得られました。例えば、蓄積された計測データを可視化した資料は見事でしたね。中々我々が積み上げたデータを可視化するのは難しい部分もあり、提供いただいた資料が非常に役立ちました。「シュッと横から出してくれる」という今時な対応ですよね。助けられましたね。
そのおかげで、改修に向けた方向性の仮説を立てることができ、改修計画に落とし込むことができました。本格的な改修はこれからですが、仮説を立てられたことは大きな成果だと思います。委託であれば「当然だろう」と思われがちですが、真の課題を見つけることは意外と難しいものです。そこにはお互いの協力が不可欠だと思っています。
もちろん、まだ仮説の段階なので100%と言い切れるわけではありませんが、私自身が「こういう未来は描ける」と思える状態になったことが、非常に意味のあるステップだと感じています。
―導入後のサポートやサービスについて、どのように評価されていますか?
今回、J:COMさんとは一つ面白い取り組みを話し合っています。それは、ネットワーク改修後にもう一度アセスメントを実施するというものです。実は、私自身、これまで検証や実証を「サンドイッチ型」でアセスメントした経験がなく、恥ずかしながら、今回はその重要性を含め実施していきたいと思っています。
例えば、今回の文科省のアセスメントが2回以上実施されるケースはどれほどあるだろうかと思うんです。多くの自治体では「改善されれば終了」といった流れも理解できます。実際、これまで私もそのような仕事をしてきたことが多かったです。
しかし、この「サンドイッチ型の検証」を私が提案し、さらにJ:COMも積極的に賛成してくれた点には非常に感謝しています。こうした連携や取り組みを一緒になって進める姿勢が、サポートという形に繋がり本当に有り難いですね。
―本サービスを他の自治体にお勧めするとしたら、どのポイントを特に強調されますか?
まず、提案してくれた技術者と営業担当者の提案力が素晴らしかった点ですね。私自身、彼らの提案力を非常に評価しています。また、アセスメントにおいては、予算に応じた柔軟な提案をしてくれたことも大きなポイントです。J:COMには複数の選択肢(カード)が用意されていて、それが顧客に寄り添った形で提案されていました。
さらに、運用面でも今後の改修に向けて具体的な提案をいただきましたが、特に日野市向けを皮切りにメニュー化・製品化していただいた点には驚きました。営業担当者も随分悩まれていたようで、電話越しに「少しお時間をください」と言われてから、まさかここまで顧客に応じたメニューを用意してくれるとは思っていませんでした。
J:COM自身が顧客に合わせて柔軟に変化し、驚きと納得のいく提案を形にしてくれたことで、非常に高い評価をしています。これは特に我々と同じ環境の他の自治体に自信を持ってお勧めできるポイントだと思います。
―今後のサービス品質向上のため、改善して欲しい点やご要望はありますか?
私たちの考えとして、日野市だけが「良かった」「ハッピーだった」で終わらせたくないですね。他の自治体や団体の方々とも成果を共有し、もっと多くの人がハッピーになれるような取り組みをしていきたいと思っています。J:COMもその考えをお持ちのようなので、ぜひこれからも顧客を驚かせるような「仕掛け」をお願いしたいですね。
その「仕掛け」を作るのは、人、つまり社員の力だと思います。今回のプロジェクトで感じたのは、機械以上に、技術者や営業担当の方々の「チューニング力」が非常に重要だったということです。私自身、「どうしたらそんな熱い社員を育てられるのか」とお聞きしたいくらいです。
教育に携わる者として、子どもたちの育成にも共通します。人を育てるは確かに大きな課題です。日野市も非常に苦労していますが、恐らくJ:COMも同じだと思います。ですので、品質向上はもちろんのこと、社員を大切にし、社員が活躍できる環境や機会をたくさん用意しながら、ぜひ止まらずに進んで欲しいですね。その姿勢は、私たち自治体にとっても大きな刺激になります。
―長期的な視点で期待する成果やビジョンがあれば教えてください。
正直なところ、今回の改修だけではなく、もっと根本的な改修についてJ:COMとお話ししています。その内容はスケールの大きな話で、現状は目の前の取り組みに翻弄されていますが、次の世代の方々に託す財産として取り掛からねばならない課題があります。
特に印象的だったのは、「いつからやりましょうか?」というお誘いの一言です。そのスピーディーで前向きな姿勢に度肝を抜かれると同時に、この方ならきっと成功に導いてくれるだろうという確信を持ちましたね。社内調整などの制約を一切意識しない、そのスケールの大きさが頼もしく感じられましたね。
日野市としても、これからもJ:COMにはパートナーとして、共に進んでいきたいと思っています。